「生物多様性」と「多面的機能」を百姓は実感できるのか
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概要
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農業が生み出す「自然環境」をあらためて表現し, 評価していこうとする論理が提案されている.なかでも「多面的機能」と「生物多様性」という概念はきわめて有効であろう.しかし, これらの概念は農業技術の中で位置づけされておらず, また百姓の実感からもほど遠いように思われる.そこでこれらの概念を百姓仕事の中に組み込むためには, 実感や経験に依拠する土台技術を豊かにする必要があること, また仕事やくらしの実感を通して農業が生み出す自然環境を表現し評価していく思想の回路が必要である.
- 日本作物学会の論文
- 2000-09-05
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