キャッサバの活着期の根系発達に及ぼす乾燥の影響
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概要
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活着期, すなわち植え付けから約3カ月後までのキャッサバに対する, 乾燥の時期および期間の及ぼす影響を, とくに根系発達に注目して検討した. 植え付け後9〜44日に乾燥処理を与えた場合(前期乾燥処理), 44〜82日に同処理を与えた場合(後期乾燥処理), いずれも土壌を湿潤に保った対照区と比べて葉数, 地上部乾物重が有意に減少した. また, 植え付け後9〜82日目まで乾燥処理を与えた区(全期乾燥処理)では, 後期乾燥処理区と類似の地上部生長の減少傾向が認められた. 根系発達についてみると, 前期乾燥処理区では, 不定根数・長, 第1次・2次・3次側根数, 乾物重が減少した. しかし再灌水後, これらの値は増加する傾向を示した. 一方, 後期乾燥処理区では, 同様に不定根数・長, 第1次・第2次側根数は乾燥によって減少したが, 第3次側根数は促進される傾向を認めた. また, 不定根が太くなることによって, 根系乾物重も増加した. 全体として, これらの結果はキャッサバ活着期においては乾燥に対して感受性が高いことを示している.
- 1996-03-05
著者
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Pardales Jr.
Philippine Root Crop Research & Training Center Visca
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Pardales Jr.
Philippine Root Crop Research And Training Center Visayas State College Of Agriculture
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ESQUISEL Celia
Philippine Root Crop Research and Training Center, Visayas State College of Agriculture
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Esquisel Celia
Philippine Root Crop Research And Training Center Visayas State College Of Agriculture