シードテープを利用した水稲の再生紙マルチ直播における苗立ち
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概要
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再生紙マルチを利用することにより水稲の無除草栽培が可能になり, これを利用した移植栽培技術が確立されている.本技術を直播栽培に発展させることにより省力化を期待できるため, 再生紙に一定間隔で穴をあけそこに不織布に包んだイネ種子を接着剤で固定し, これを代かきをした水田に敷設する点播表面播種方式が考案されたが, 構造が複雑であり量産化が難しく, また種子が土壌表面にあるため鳥害を受けやすかった.そこで再生紙に筋状に出芽のための切れ目を入れ, 土壌に密着する側にシードテープに封入した種子を固定する条播方式による苗立ちの可否を検討した.出芽は切れ目の形状に影響された.種子を2cmに1粒の間隔でシードテープに封入し, 幅5mmの間隔で平行に2本の切れ目を入れた再生紙に固定することにより, 苗立ち率60%, 苗立ち本数100本m^<-2>となった.この結果は, 再生紙マルチ条播直播による苗立ちが可能であることを示している.
- 日本作物学会の論文
- 1998-12-05
著者
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