異なる肥料水準における木酢液と木炭の混合物の土壌処理が水稲生育に及ぼす影響(収量予測・情報処理・環境)
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概要
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本実験は,木酢液と木炭の混合物(木炭80%と木酢液20%)の土壌混用処理を異なる肥料水準下で行い,水稲の生育や収量への効果をみた.木酢液と木炭の混合物施用は水稲の生育特性に効果があった.それぞれの肥料水準で,木酢液と木炭の混合物処理により葉身の総窒素含量や根の活力が増加することが認められた.またそれぞれの肥料水準で木酢液と木炭の混合物処理区は木酢液と木炭の混合物を処理しない区より高い収量であった.P-K(3.5-4kg/10a),P-K(3.5-8kg/10a)そしてP-K(7-4kg/10a)の木酢液と木炭の混合物を処理した減肥料施用区では木酢液と木炭の混合物を処理しない肥料標準施用区(P-K:7-8kg/10a)より高い収量を示した.これは,木酢液と木炭の混合物を処理することで土壌環境の改善による植物の地下部の活力が増進され,植物体の生育に影響を及ぼしたためと考えられる.
- 日本作物学会の論文
- 2003-09-05