耐倒伏性の視点から(わが国における稲直播栽培の展開と技術的課題)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
水稲の直播栽培ではころび型倒伏が生じやすく, 登熟期初期に倒伏した場合は著しい減収や品質低下を招く。このため、耐ころび型倒伏性の向上は直播栽培の安定化において重要な課題の一つと考えられている。しかし, ころび型倒伏に対する抵抗性が品種間や栽培手法間でどの程度異なり, いかなる生理・生態的要因がこれに関与するかについて定量的に評価, 解析を行った例は数少ない。本報告では, 耐ころび型倒伏性に関わる生理・生態的要因についてこれまで得られた知見を述べるとともに, それらの関与の機構について考察する。さらに耐ころび型倒伏性の育種的, 栽培的改良方向について論議を行う。
- 日本作物学会の論文
- 1994-08-01