水稲牧田巻葉 1 号による多収穫栽培
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概要
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演者の命名した牧田コシヒカリの中より突然変異株を昭和62年に分離育成し、これに牧田巻葉1号と命名した。この品種は、稈が太く、止葉を含む上位3葉は内側に軽く巻き、直立葉で、しかも主稈には200粒前後着粒するという特性を示す。この品種を用いて、黒プラスチック・フイルムのマルチ栽培を実施したところ、単収921kg/10aをあげたので、その栽培法をここに報告する。多収穫実現のためには出穂前の葉面積指数(LAI)を8〜10程度まであげなければならぬと考えるが、従来の品種ではLAI8以上では過繁茂となるので、本品種の特性を利用して繁茂した場合の群落の受光態勢を理想に近いものとした。そして、稈の太い特性を生かし、かつ穂数を多く確保するために、除草剤を使用しないで黒フイルムマルチ栽培を行なったわけである(津野ら、1988日本作物学会中国支部研究集録29号)。
- 1990-07-31