12 各種条件下における片側下顎頭の下方牽引効果に関する研究
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概要
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顎関節症の保存的治療方法に多く用いられるバイトプレートの作用機序には, 機械的作用として下顎頭の顎関節部への圧迫の緩和, つまり下顎頭の下方牽引効果がその一つとして挙げられている. 従来よりその効果を実験的に確証するために片側のみのバイトブロック等を装着して咬みしめたときの下顎頭変位が計則され, 有効であるとの報告も一部認められる. しかしそれらは装着側とは反対側の下顎頭が上方変位するという点では一致するものの, 装着側での変位様相についてはその結果は一様でなく, 現状では下顎頭の下方牽引効果は明らかにされていない. 演者はこれらの随意的筋収縮状態での咬みしめによる下顎頭変位について統一した条件下で, さらに他動的不随的条件下での下顎頭変位についても検討する必要があると考えた. そしてこれらの下顎頭変位について, 種々の条件を変化させて側定し, どういう条件下で下顎頭の有効な下方牽引効果が行られるかについて左右下顎頭の変位量を測定し, 比較検討した. 実験は片側プレートやピボットの咬みしめ, 片側ピボットでの徒手的挙上, マイオモニター電気刺激の3つの項目について行った.
- 大阪歯科学会の論文
- 1997-03-25
著者
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