4 再発性アフタに対する乳酸菌飲料の効果
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概要
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再発性アフタ(RA)は, 口腔粘膜に頻発する疾患であるが, 病因および病態には不明な点が多い. 本講座の辰巳は, RAが頻発するアフタ群の唾液について細菌の分離と同定を行い, グラム陽性カクラーゼ陽性球菌(G(+)C(+)cocci)が高率であることを示し, 口腔常在菌叢の構成分布が, RAの病因に関与している可能性を報告している. また, これらアフタ群に対して演者らは, 一定期間乳酸菌飲料を飲用させ, 質問調査によりRAの消失あるいは症状軽減がみられることを報告している. そこで, 本研究では, 乳酸菌飲料の効果を検索するために, 唾液中の総菌数, G(+)C(+)cocciの比率, 唾液常在菌叢を決定する因子として重要な免疫物質である分泌型IgA (SIgA)および潰瘍治癒因子である上皮増殖因子(EGF)を側定し, アフタ群と非アフタ群およびアフタ群の乳酸菌飲料飲用前後の各値の変化について検討した.
- 大阪歯科学会の論文
- 1997-03-25
著者
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