高業績グローバルマネジャーのコンピテンシー活用に関する国際比較調査
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概要
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本研究の目的は、国際的なコンピテンシー活用状況について、地域間の普遍性と特殊性を明らかにするとともに、地域間で共通するコンピテンシーとパフォーマンスの関係を実証的に検証することである。調査研究活動は2001年9月から3年計画で次の3つの段階を経て行われた。第1に、先行研究をレビューし、グローバル・リーダーシップ・コンピテンシーの仮説を構築した。第2に予備調査として、10カ国30名のグローバルマネジャーへのインタヴュー調査に基づく妥当性、および19カ国のシニア人事マネジャー138名から得られた短答式質問票調査の結果に基づく信頼性の検証を実施した。第3に、製造業(自動車、電機・電子、化学、石油)におけるグローバル企業20社のミドルマネジャー約2000名とその上司を対象にWebサイトを活用した質問票本調査を実施した。本調査の結果、地域間でコンピテンシー活用度の平均値を比較した分散分析を通して、『達成志向』と『創造的思考』については、有意な地域差が認められなかったが、それ以外の16のコンピテンシーでは、有意な地域差が認められた。また、高業績マネジャー群と、低〜平均業績マネジャー群の間の活用度について平均値の比較を行ったところコンピテンシーの活用度に有意な差異が認められた。
- 2004-09-30
著者
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渡邊 壽美子
株式会社富士ゼロックス総合教育研究所
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永井 裕久
筑波大学大学院ビジネス科学研究科
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河合 忠彦
筑波大学大学院ビジネス科学研究科
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田代 美智子
財団法人ビジネスコミュニケーション協会
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河合 忠彦
筑波大学
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永井 裕久
筑波大学大学院ビジネスサイエンス系
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