メトリブジンの毒性試験の概要
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概要
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メトリブジンのラット, マウスにおける急性毒性は比較的弱く, 普通物である.本剤の急性毒性作用は, ラットよりマウスで強く発現し, 自発運動の低下, 呼吸困難や鎮静化等の中枢神経系への特有な作用が観察された.このことは, 死亡動物の解剖所見において, ほとんど異常が認められなかったことからも推察される.また, 本剤は皮膚と眼粘膜ともに刺激性はなく, 皮膚感作性も認められなかった.ラットにおける亜急性毒性試験およびラットとビーグル犬における慢性毒性試験では, 高投与量群に飼料摂取量の低下や体重増加の抑制, また, イヌにのみ高死亡率と貧血が認められた.ほかに, イヌでは肝臓と腎臓の軽度な機能障害が認められたが, これは一般健康状態の悪化にともなう二次的影響であった.ラットにおける3世代繁殖性試験では, 本剤の繁殖性に対する影響は認められなかった.また, ラットに対する催奇形作用も認められなかった.変異原性に関して, rec-assayと復帰変異試験で検定したが, いずれにおいても陰性であった.メトリブジンは, 昭和56年8月に選択性除草剤としてばれいしょ, さとうきび, アスパラガスの登録を取得した.また, トマト等を対象として適用拡大申請し, 昭和60年4月に登録を取得した.メトリブジンの登録保留基準値は, 適用作物すべて0.5ppmである.
- 1987-02-20
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