マツノザイセンチュウに及ぼす金属イオンの殺線虫効果
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概要
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塩化第二銅の1.0×10^<-3>M以上の濃度にマツノザイセンチュウを浸漬すると, 3時間以内で100%致死効果が得られた.塩化第二銅, 塩化コバルト, 塩化亜鉛, 塩化ニッケルおよび塩化第二鉄のLD_<50>値はおのおの3.4×10^<-6>, 1.1×10^<-5>, 1.8×10^<-5>, 1.8×10^<-5>および3.6×10^<-4>Mであった.硫酸銅と硫酸亜鉛のLD_<50>値はともに1.0×10^<-5>Mであった.塩化カルシウム, 塩化マグネシウムおよび塩化マンガンは効果が低く, 致死効果はなく, 線虫の運動力が極度に弱々しく緩慢になった.塩化ナトリウム, 塩化カリウムおよび塩化アルミニウムは最も効力が低く, 活動力にわずかに影響を受けたのみであったが, 塩化ナトリウムと塩化カリウムでは線虫の体形がさらに細い糸状に変化した.
- 日本農薬学会の論文
- 1984-08-20
著者
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泉 保男
Department Of Agricultural Chemistry Ryukyus University
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小波本 直忠
Department of Agricultural Chemistry, Ryukyus University
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小波本 直忠
Department Of Agricultural Chemistry Ryukyus University