ブプロフェジンの水田における天敵および非標的昆虫に対する影響
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概要
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ブプロフェジン(アプロード^[○!R])はウンカ, ヨコバイ類に高い活性を示す昆虫成長制御剤(IGR)である.これまで水稲分野では, カタグロミドリメクラガメ, キクズキコモリグモ等の天敵類に対し悪影響のないことが知られているが, 今回さらにアメンボ, ウンカタマゴヤドリバチ等の天敵類や, ホタル等の非標的昆虫, 計7種に対する影響を調べた.その結果, ブプロフェジンの上記昆虫に対する影響はほとんど認められなかった.近年問題となっている昆虫のリサージェンスの要因の一つとして殺虫剤の天敵への悪影響が挙げられているが, 害虫-天敵(非標的生物)間に高い選択性の認められたブプロフェジンは, 水稲の総合防除(IPM)での農業資材として有用であると考えられた.
- 日本農薬学会の論文
- 1994-11-20
著者
-
児玉 洋
日本農薬
-
山口 力雄
日本農薬
-
金岡 淳
Biological Research Center, Nihon Nohyaku Co., Ltd.
-
児玉 洋
Biological Research Center, Nihon Nohyaku Co., Ltd.
-
山口 力雄
Biological Research Center, Nihon Nohyaku Co., Ltd.
-
今埜 隆道
Development Division, Nihon Nohyaku Co., Ltd.
-
梶原 治
Biological Research Center, Nihon Nohyaku Co., Ltd.
-
前川 定文
Development Division, Nihon Nohyaku Co., Ltd.
-
金岡 淳
Research Center Nihon Nohyaku Co. Ltd.:(present Address)overseas Division Nihon Nohyaku Co. Ltd.
-
今埜 隆道
日本農薬
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梶原 治
Biological Research Center Nihon Nohyaku Co. Ltd.
-
前川 定文
Development Division Nihon Nohyaku Co. Ltd.
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