フェノキサプロップエチルの毒性試験の概要
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概要
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フェノキサプロップエチルはドイツヘキスト社によって合成されたイネ科雑草に有効な茎葉処理型選択性除草剤である.本原体の各種動物に対する毒性試験の結果によると, ラットの急性経口毒性においてLD_<50>は2357∿3646mg/kg, マウスにおいては, 4670∿5490mg/kgであった.ラットの急性経皮毒性ではLD_<50>は2000mg/kg以上であった.また眼および皮膚への一次刺激性は軽度であり, 皮膚感作性は陰性であった.さらに亜急性毒性, 慢性毒性, 発癌性, 繁殖毒性, 催奇形性および変異原性においても, 特記すべき本品投与の影響は認められなかった.したがって, フェノキサプロップエチルは, 定められた使用方法および注意事項を遵守することにより, 安全性を確保できる薬剤であると言える.
- 日本農薬学会の論文
- 1992-02-20