8-ヒドロキシキノリン銅の毒性試験の概要
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概要
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8-ヒドロキシキノリン銅をラット, マウスおよびウサギに経口および経皮投与または全身暴露した時の急性毒性はきわめて弱い.また, ウサギの眼粘膜に対する刺激性は認められたが, 速やかに回復し, 皮膚に対する刺激性はほとんど認められない.ラット, マウスまたはイヌを用いた亜急性/慢性毒性試験では, いずれかの試験においても500∿2000ppmの投与量で軽度な貧血および貧血に関連した肝, 腎等における色素沈着が認められたが催腫瘍性は認められず, また200ppm以下の投与量では全く影響が認められなかった.ウサギおよびラットにおける催奇形性は認められず, ラットにおける繁殖性および胎仔発育に対する影響も認められていない.細菌を用いた復帰変異性, DNA修復性並びにラットまたはチャイニーズ・ハムスター肺線維芽細胞を用いた小核試験および染色体異常誘発性はいずれも陰性であったことから, 8-ヒドロキシキノリン銅の変異原性は陰性であると判断された.一般薬理試験においても, 試験項目の範囲では, 生体機能に対する薬理学的作用は認められていない.本剤は, 1964年に上市されて以来, 定められた使用基準を遵守すれば安全性の高い農薬であり, 有用な農業資材の一つとして好評を得ている.
- 1991-08-20
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