単細胞緑藻 Chlamydomonas reinhardtii の光要求型除草剤 S-23142 抵抗性変異株の単離
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概要
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Chlamydomonas reinhardtiiの野生型より光要求型除草剤S-23142に抵抗性を有する突然変異株, RS-1, RS-2, RS-3を単離した.野生型の増殖を90%阻害するS-23142の濃度(I_<90>)が0.03μMであったのに対し, 上述の突然変異株はそれぞれ0.5, 0.3, 3μMであった.また, RS-3は, パラコートおよびジウロンには抵抗性を示さなかったが, ジフェニルエーテル系除草剤には抵抗性を示した, さらにS-23142処理によって細胞内に起こるテトラピロール類の蓄積量が最大になる濃度は, 野生型では0.03μMであったのに対しRS-3では3μMであり, I_<90>とよく一致していた.RS-3の抵抗性機作は, S-23142およびジフェニルエーテルの作用機作と深く関わっていると考えられる.
- 日本農薬学会の論文
- 1990-08-20
著者
-
佐藤 良
Agricultural Chemicals Research Laboratory Sumitomo Chemical Co. Ltd.
-
片岡 政子
Agricultural Science Research Laboratory Takarazuka Research Center Sumitomo Chemical Co. Ltd.
-
大塩 裕陸
Agricultural Science Research Laboratory, Takarazuka Research Center, Sumitomo Chemical Co., Ltd.
-
大塩 裕陸
住友化学 宝塚総合研究所
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