抗菌活性を有する新規 1-[2-(置換フェニル)アリル] イミダゾール類および関連化合物の合成と定量的構造活性相関
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概要
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新規な1-[2-(2-置換ヒドロキシ-5-置換フェニル)アリル]イミダゾール類と関連化合物を合成した.アリルイミダゾール類はin vitroで灰色カビ病菌(Botrytis cinerea)に対して高い活性を示した.その構造活性相関を物理化学的および構造パラメータを用いて, 重回帰分析により解析した.その結果, 分子の疎水性が活性にとり最も重要な因子であること, 分子の疎水性が増大するほど, またベンゼン環の5位の置換基の立体的嵩高さが減少するほど活性は増大することがわかった.しかし, ベンゼン環の5位の未置換は活性にとり好ましくなかった.またアリル基の二重結合を一重結合にすると, 活性は低下した.今回のアリルイミダゾール類の活性は, 先に報告した対応する1-[1-(2-置換ヒドロキシ-5-置換フェニル)ビニル]イミダゾール類の活性に比べて高いことがわかった.
- 日本農薬学会の論文
- 1988-02-20
著者
-
甲斐 浩幸
Aburahi Laboratories Shionogi & Co. Ltd.
-
片岡 隆博
Aburahi Laboratories Shionogi Research Laboratories Shionogi 〓 Co. Ltd.
-
八田 隆行
Aburahi Laboratories, Shionogi Research Laboratories, Shionogi 〓 Co., Ltd.
-
八田 隆行
Aburahi Laboratories Shionogi Research Laboratories Shionogi 〓 Co. Ltd.
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