作物および土壌中の bensultap 残留分析法
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概要
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Bensultapは, コロラドイモハムシ等に卓効を有する低毒性の農業用殺虫剤で, ジャガイモをはじめ各種作物に施用される.作物および土壌中のbensultap残留分析法を作成した.試料中のbensultapを酸性水溶液の懸濁状態でcysteineと反応させ, それから塩基性としnereistoxinに変換後抽出した.液々分配で精製後GC(FPD)で定量した.ただしキャベツ等を対象とする場合は, 液液分配に加えてアルミナカラムクロマトグラフィーによる精製も必要であった.Bensultapとcysteineの反応について, HPLC(AMD)で検索した結果, まずdisulfide(II)が生成し, さらにnereistoxinに変換されるが, この反応はチオールアニオンの存在で促進されることがわかった.回収率および検出限界は, 対象作物によって若干異なるが, それぞれ, 76∿95%および0.01∿0.05ppmの範囲内であった.
- 1986-11-20
著者
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山元 章裕
Research Laboratories Agricultural Chemicals Division Takeda Chemical Industries Ltd.
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井上 光司
Research Laboratories, Agricultural Chemicals Division, Takeda Chemical Industries, Ltd.
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井上 光司
Research Laboratories Agricultural Chemicals Division Takeda Chemical Industries Ltd.
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