除草剤 Sethoxydim の活性におよぼす硫安および界面活性剤の影響
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概要
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Sethoxydim (0.1kg/ha)に共力剤として硫安および非イオン界面活性剤を加え, 野生エンバクの防除効果を検討した.その結果硫安または界面活性剤(Atplus 411F, またはCitowett Plus)をそれぞれ単独で加えたときよりも, 両剤を同時に加えたときに殺草力が増加した.5種のアンモニウム化合物と6種の硫酸イオン化合物を散布溶液に0.04_Mを添加した試験では, 硫安と界面活性剤の同時混合が最も有効で, アンモニウムチオシアネート混合に比べて明らかに有効であった.Sethoxydimの散布溶液は酸性側(pH4またはpH6)で活性が高く, アルカリ性(pH8)で劣ったが, 硫安およびAtplus 411Fを加用することによって, pHによる効果の変動はなかった.Sethoxydim (0.1kg/ha)溶液に高濃度(0.5∿2.5%)の硫安を加えると野生エンバクの殺草力は減少するが, Renex-36を0.1∿2.5%加えることによって殺草効果が回復した.全試験を通じて野生エンバクの防除効果は, Sethoxydim 0.1kg/haの散布溶液に硫安0.5%, Renex-36 0.5%の加用が最高であった.Sethoxydimの浸透試験をトウモロコシ葉切片により行なったところ, これら添加剤の加用によって明らかに浸透促進効果を示した.Sethoxydimの散布溶液に硫安および界面活性剤を添加することによって, 野生エンバク葉面のepicuticular waxの付着が変化することが判明した.
- 日本農薬学会の論文
- 1983-11-20