いもち病防除における 1, 2, 5, 6-tetrahydro-4H-pyrrolo-(3, 2, 1-i, j)-quinolin-4-one (CG-114) の特性
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概要
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1, 2, 5, 6-tetrahydro-4H-pyrrolo-(3, 2, 1-i, j)-quinolin-4-one (CG-114)のいもち病菌に対する作用性を検討した.in vitroにおける抗菌力は菌糸生育, 胞子発芽, 付着器形成のいずれに対しても弱く, これらを完全に阻害するためには, 250∿500ppmの濃度が必要であった.ところが本剤をイネに処理すると, 優れた効果を発揮し, とくに根から吸収させた場合は, わずか2ppmの処理でいもち病の発病を抑えた.一方, 胞子形成阻害効果はそれほど強くはなかったが, 本剤処理後新たに形成された胞子の病原力は低下しており, 強い2次感染阻害作用が認められた.
- 日本農薬学会の論文
- 1983-05-20
著者
-
柴 保子
日植防研
-
等々力 順子
日植防研
-
永田 利美
Research Laboratory Of Japan Plant Protection Association
-
柴 保子
Research Laboratory of Japan Plant Protection Association
-
等々力 順子
Research Laboratory of Japan Plant Protection Association
-
畑 めぐみ
Research Laboratory of Japan Plant Protection Association
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