フェニル尿素系除草剤の酸化的代謝によって生ずる Hill 反応阻害剤
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概要
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マウスマイクロソームの酸化酵素系によりdiuron, methazoleおよびlinuronの代謝を行ない, 薄層板上, 葉緑体/2, 6-dichlorophenolindophenol系でHill反応阻害剤を分析し, さらにdiuronおよびmethazoleについては^<14>C-標識化合物を用いて検討した.各化合物から3, 4-Cl_2-φ-NHC(O)NHCH_3を始め, Hill反応阻害活性を有する代謝物が生成された.N-メチル基の水酸化, それにひき続く酸化あるいは脱アルキルにより3, 4-Cl_2-φ-NHC(O)R型代謝物として, diuronから-N(CH_3)CH_2OH, -N(CH_3)CHO, -N(CH_2OH)_2, -NHCH_3, -NHCH_2OH, -NHCHO, および-NH_2が, linuronから-N(CH_2OH)OCH_3, および-NHOCH_3が生成した.またmethazoleのN-脱メチル, linuronのO-脱メトキシ, およびmethazoleの還元的分解が認められ, 後二者により3, 4-Cl_2-φ-NHC(O)NHCH_3が生成する.他の代謝物としてisourea-N-oxide, 3, 4-Cl_2-φ-N(O)=C(OH)NHCH_3がdiuronの酸化およびmethazoleの分解により生成した.
- 日本農薬学会の論文
- 1980-05-20
著者
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カシダ J.
Pesticide Chemistry And Toxicology Laboratory Department Of Entomological Sciences University Of Cal
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鈴木 孝
Pesticide Chemistry and Toxicology Laboratory, Department of Entomological Sciences, University of C
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鈴木 孝
Pesticide Chemistry And Toxicology Laboratory Department Of Entomological Sciences University Of Cal