色の見えのモードと知覚色の変化
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概要
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2種類の色の見えのモードが知られている : 開口色モードと表面色モード。一つのモードは, テスト視野に対する周辺視野の輝度を変えることによって, もう一方のモードに変えることができる。実験1では, 6種類の周辺視野の輝度, 5種類のテスト視野の刺激純度で, それらのモードのレベルについて主観的評価を行った。2つの色の見えのモードの境界での輝度比は, テスト視野の刺激純度と主波長に依存して変化した。実験2では, 表面色モードの様々なレベルで見られる色をマンセル色票との色マッチングを用いて測定した。明瞭に表面色モードであるレベルでは, 等色された色は刺激純度に対応するクロマ値でバリューが最小の色であった。表面色モードのレベルが低下すると, 等色された色はクロマはほとんど変化せずにバリューのみが増加した。色の見えのモードの変化は, テスト視野と周辺視野の相対輝度よりもむしろ相対的な明るさによって決定されていることが示唆された。
- 1997-02-01
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