都市野外物体の見かけの色 (第19回全国大会特集号)
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概要
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野外対象を距離をおいて見るときの色度は, 大部分色度図上の黒体軌跡の緑側に沿って, 黄あるいは黄緑から青に延びる狭い範囲に分布する。対象の距離が遠い程その色は青く淡くなる。我々は東京都内の野外対象の見かけの色を一年を通じ測定し, その分布の天候による差異および季節変化を検討した。晴, 清澄の日ははっきり児え, 煙霧の日は淡くなる。近距離の群葉の色は春は鮮かな黄緑, 夏は深い緑である。秋は暗い緑あるいは黄、冬は大部分は茶色になる。建物は通常はほとんど無彩色であるが, 冬晴天ではやや黄みをおびる。対象の分光分布と色の, 大気微粒子の散乱する昼光によって生ずる距離による変化を計算し, 測定値と比較した。その結果は対象の見かけの色から混濁大気の性質を明らかにする手ががりが得られることを示した。
- 1988-05-01
著者
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