有機性廃棄物の減容化およびエネルギー回収に関する研究
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概要
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現在,廃棄物の処理・処分に関して,その埋立地の確保が極めて困難であり,その最終処分場の不足が大きな社会問題と化している.生ゴミの処理については,これまでほとんどが焼却処理され,最終処分場に埋め立てられてきた.発生量全体からみるとごく少量ではあるが,生ゴミのコンポスト化の試みも行われてきている.コンポストの流通の面で化学肥料との競合,安定供給の問題等により困難をきたし,有効な方策がえられていない.本研究では,生ゴミの完全処理及びその再資源化を目指した新しいプロセスを提案し,実験的にその可能性を検討することを最終的な目的とする.宇部高専の学生寮(約300名)の食堂をモデルケースとして,厨芥ゴミの発生量を調査して,その成分分析を行い,その生物学的処理特性を検討した.この調査結果を踏まえて,厨芥ゴミの減容化を目指した生物学的処理システムについて実験的検討を行った.
- 日本高専学会の論文
- 1999-07-20