回転技術について(<特集>ブレークスルーをねらう最新の回転技術)
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概要
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回転する機構は5種類の効用に代表されるさまざまな分野に利用されている.またそれを支える4つの回転技術分野を挙げた.<BR>回転機構に限らないが, 現在多くの機械が直面しているのが高速化と小型化の問題である.高速化すれば小型化できる場合が多く, 同時に小型化によって高速化が可能になる場合もある.いずれにしても小型化によって消費するエネルギーや資源を少なくすることが可能になり, 廃棄物の量も減少する.軽薄短小などと言われて一時の流行のように思われた節があるが, エネルギー機器にとって大型化が必然であったのと同様に情報機器にとっては小型化が必然である.それは情報機器が外部に対して仕事をする必要がないからである.<BR>小型化は回転機構に対してもさまざまな問題を提示してきている.一つは摩擦の影響の増大であり, そのためもあって駆動力発生の効率が下がるという現象が生じる.また回りにある流体の粘性の影響が大きくなると同時に慣性の影響が小さくなり, 安定に持続する回転が得にくい条件になってくる.マイクロマシンに使われるような超小型の回転機構は回転技術の新しくホットな領域になってきている.
- 公益社団法人精密工学会の論文
- 1995-09-05
著者
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