大腸内多発癌の手術例の検討 : 自験例4例と本邦文献例107例の分析
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概要
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密生型大腸ポリポーシスや潰瘍性大腸炎を伴わない大腸内多発癌の手術例について自験例4例と本邦文献例107例を収集し、臨床統計的に分析して次の主な結果を得た。 1.症例報告数は最近10年間正こ著しく増加しており、そのうちわけは異時性30%、同時性59%、両者の合併が11%となっていた。 2.大腸癌手術時の平均年齢で、異時性の先行大腸癌における男性例では43.4歳と、一般大腸癌手術例より18.9歳も若かった。 3.病巣の肉眼形態学的所見では、組み合わせにおいて同時性では進行癌と早期癌が51.O%で最も多く、異時性では進行癌同士が大半をしめた。多発大腸癌巣間の組織像の差は、同時性50.0%、異時性66.7%であった。
- 一般社団法人日本消化器外科学会の論文
- 1982-04-01
著者
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