消化性潰瘍に対する各種迷走神経切断術合併胃手術前後の血清ガストリンの動態について
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概要
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消化性潰瘍に対し, われわれの教室の選択的手術方法の基準により手術された各種迷切合併胃手術前後の血清ガストリン動態を食餌負荷, インストリン刺激法により測定し, 胃手術の術前・術後の病態生理を血清ガストリンを中心に, 胃分泌面と合せ追及した. 特殊症例としては吻合部潰瘍例, 胃腸吻合例, 膵頭十二指腸切除例, 胃管, 有茎結腸による食道再建術例について食餌負荷による血清ガストリンを測定し, 外科的手術が及ぼす影響を観察した. その結果,ガストリンは主に胃幽門洞部から分泌されることが臨床的に確認され, 胃幽門洞部が切除された術式では, gastrin release, gastrin response は著しく減少し, 胃幽門部が保存された術式では gastrin release は増加するが, gastrin response においては著明な変化はみられなかつた.
- 一般社団法人日本消化器外科学会の論文
- 1975-11-30
著者
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