Granulocyte-colony stimulating factor産生食道癌肉腫の1切除例
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概要
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症例は56歳の男性, 嚥下困難を主訴に前医を受診し, 食道癌と診断され当科に入院した. 入院時白血球数は19,400/mm^3と高値であったが, ほかに炎症所見は認めなかった. 1998年6月9日に食道亜全摘術を施行, 病理組織学的診断はいわゆる癌肉腫であり, mp, n(-), Pl_0, M_0, stage Iであった. 術後白血球数はすみやかに低下し, 血中G-CSF値は術前109pg/mlと高値であったが, 術後は21pg/ml, 11pg/mlと低下し, 抗G-CSF抗体を用いた免疫染色でも陽性であり, G-CSF産生腫瘍と診断した. G-CSF産生食道癌肉腫は本邦2例目と極めてまれである. G-CSF産生腫瘍は予後不良であるが, 自験例は8か月経過した現在も再発の兆候を認めていない.
- 一般社団法人日本消化器外科学会の論文
- 1999-10-01
著者
-
大城 望史
広島大学第二外科
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浅原 利正
広島大学第二外科
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杉野 圭三
広島大学第二外科
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丸林 誠二
広島大学第2外科
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八幡 浩
広島大学第2外科
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土肥 雪彦
広島大学第二外科
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丸林 誠二
広島大学医学部附属病院血液浄化療法部
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八幡 浩
八幡クリニック
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篠崎 勝則
県立広島病院一般外科
-
内田 一徳
広島大学第二外科
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丹治 英裕
広島大学第二外科
-
篠崎 勝則
広島大学第二外科
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丹治 英裕
医療法人社団仁鷹会たかの橋中央病院血管外科・内視鏡手術センター
-
春田 直樹
広島大学第二外科
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春田 直樹
仁鷹会 たかの橋中央病院 血管外科
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浅原 利正
広島大学第2外科
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春田 直樹
仁鷹会たかの橋中央病院 外科
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土肥 雪彦
広島大学第2外科
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