胆嚢癌および慢性胆嚢炎における胆嚢粘膜の化生性変化に関する病理組織学的研究
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
胆嚢粘膜の化生性変化と胆嚢癌との関係を検討する目的で胆嚢癌33例, 慢性胆嚢炎162例の手術摘出胆嚢を病理形態学的に検索した. 胆嚢癌非癌部粘膜と慢性胆嚢炎粘膜に出現した化生性細胞の出現頻度は杯細胞がそれぞれそ25例 (75.8%), 89例 (54.9%), パネート様細胞が18例 (54.5%), 50例 (30.9%), 基底顆粒細胞27例 (81.8%), 54例 (33.3%), ガストリン陽性細胞16例 (48.5%), 21例 (13.0%), 偽幽門線31例 (93.9%), 134例 (82.7%), であった. 胆嚢癌非癌部粘膜では, 化生性変化が高度であり, 特に基底顆粒細胞, ガストリン陽性細胞が高頻度に認められ, 両者を有する化生性変化と胆嚢癌の密接な関係が示唆された.
- 一般社団法人日本消化器外科学会の論文
- 1986-08-01
著者
関連論文
- 517 びまん性浸潤を示す食道 "低分化粘表皮癌" の一例について(第27回日本消化器外科学会総会)
- 18. 発育経過を X 線的に観察し得た食道癌の3例と食道偽肉腫の1例(第38回食道疾患研究会)
- 412 慢性胆嚢炎, 胆嚢癌と化生性変化について(第24回日本消化器外科学会総会)
- 示-128 胆嚢癌の画像診断成績(第25回日本消化器外科学会総会)
- 胆嚢癌および慢性胆嚢炎における胆嚢粘膜の化生性変化に関する病理組織学的研究
- 156 膵管胆道合流異常と胆道疾患 : 良性, 悪性症例の比較検討(第25回日本消化器外科学会総会)
- 54. ENNG 投与犬食道粘膜の初期変化について(第34回食道疾患研究会)