13. 0-IIc(m_3)の食道癌の1例 (第40回食道色素研究会 I 食道m_3/3m_1の微小, 広範浸潤のみきわめ : 間違って良いもの, 悪いもの)
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概要
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症例は51歳男性, 胃潰瘍の経過観察中, 食道の病変を指摘された。消化管造影検査では病変は不明であった。通常内視鏡検査では切歯列より30cm, 左側前壁に辺縁明瞭な発赤を呈すわずかな陥凹性病変で, 辺縁の性状は不整であった。ヨード染色では, 境界明瞭な不正形の不染帯で, 表面は平滑, 内部に正染域の残存がわずかにみられ, 一部わずかな凹凸があった。トルイジンブルー染色ではヨード不染帯に一致して淡く青色に染色され, 一部濃染された。直径は約0.8cmであった。生検で扁平上皮癌であった。0-IIc (M2)と診断し, EMRを施行した。切除標本の病理組織学的検査では中分化型扁平上皮癌, m_3(m_1成分が多くを占めていた。)ly_0, v_0, cut end (-)であった。脈管侵襲がないことから追加治療はせず経過観察とし, 30ケ月間異常はない。
- 一般社団法人日本消化器外科学会の論文
- 1999-08-01
著者
-
三嶋 秀行
国立病院機構大阪医療センター外科
-
三嶋 秀行
国立大阪病院外科
-
吉川 宣輝
国立大阪病院外科
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河原 邦光
国立大阪病院臨床検査科病理
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倉田 明彦
国立大阪病院臨床検査科病理
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小林 研二
国立大阪病院外科
-
河原 邦光
国立大阪病院
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河原 邦光
国立病院大阪医療センター病理部
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小林 研二
近畿中央病院外科
-
藤谷 和正
国立大阪病院外科
-
倉田 明彦
国立大阪病院
-
倉田 明彦
国立大阪病院臨床検査科
-
倉田 明彦
国立大阪病院病理部
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