胃癌に対する持続温熱腹膜灌流療法の効果
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概要
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胃癌に対する持続温熱腹膜灌流療法(CHPP)の適応症例を, adjuvant chemotherapy施行の有無, リンパ節転移(n因子), 腹膜播種(P因子)の程度, p53, ビメンチン(VT), growth index(GI)の発現と予後との関係を分析し検討した. 対象はstage IVbでH_0の47例である. うちCHPP施行19例, 非施行28例で, 切除標本主病変の免疫染色で, p53染色率70%以上の高発現例をp53(+), VTは染色された例をVT(+), GIは14以上と14未満の2群に分類した. CHPPを施行したadjuvant chemotheraPy施行例, P(-)例, P53(-)例の生存率は, CHPP非施行の生存率と比較して良好な傾向にあった(Cox-Mantel test p<0.05). しかし, Coxの比例ハザード法による解析では, P因子, p53が予後決定因子であり, CHPPの施行の有無は予後因子として重要ではなかった.
- 一般社団法人日本消化器外科学会の論文
- 1999-05-01
著者
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