膵再生に関する実験的研究
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概要
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ラット膵広範切除後の残存膵における外分泌および内分泌細胞の再生能について, thymidine-H^3 を用いた autoradiograghy による DNA 合成能, 膵放射能活性, nuclear volume, 残存膵重量の測定等により検討し, さらに Sandmeyer 型糖尿病発生と膵ラ島細胞再生との関連性についても追求した. 膵広範囲切除後, 残存膵は著名な重量増加を認め, 膵放射能活性は3日目より10日目まで高値を示した. 外分泌細胞は術後早期より活発なDNA合成を行ない, 細胞分裂によってその数的減少を補い, さらに20目以降 hypertrophy を呈した. 残存膵ラ島細胞においても3日目をピークに活発なDNA合成による細胞増殖が, 10日目より20日目までは細胞肥大が認められたが, 40日目以降これら細胞の変性像が散見されこの時期に糖尿病の発生が認められた.
- 一般社団法人日本消化器外科学会の論文
- 1981-02-01