迷走神経切断術ならびに幽門形成術に関する実験的研究 : その胃内容排出態度について
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概要
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各種の迷切, 幽成術ならびに迷切兼幽成術後の胃内容排出態度について実験的に観察し検討した. その結果,迷切では選近迷切が最も胃内容排出障害が少なく, 幽成では Finney 法が最も良くドレナージ効果を示した. また Finney 法を除く幽成は正常胃の内容排出に対しては促進効果を示さず, 迷切胃の内容排出に対しては促進効果を示した. さらに迷切兼幽成術後の胃内容排出態度は摂食後早期に急速な排出を示し, 時期の経過とともにかえって排出が遅延する傾向がみられ, その排出機転には胃の内圧が大きく関与していると考えられた. このような排出態度が本術式後のダンピング症候群, あるいは GastricStasis を来して潰瘍の再発にも関連すると推定された.
- 一般社団法人日本消化器外科学会の論文
- 1978-10-01
著者
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