イヌ急性膵炎におけるThromboxan A_2 合成酵素阻害剤持続動注療法の効果
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概要
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イヌを用いた自家胆汁急性膵炎モデルにおいて選択的thromboxan A_2合成酵素阻害剤CV-4151を投与し, その投与方法と効果を比較検討する目的で雑種成犬を次の4群に分け, (1群: 無処置対照群, 2群: one shot静注群, 3群: 持続静注群, 4群: 持続動注群)膵炎作製前, 作製後1時間, および3時間後に膵組織を採取, 組織中のphospholipase A_2, thromboxan B_2, 6-keto-PGF1_αをそれぞれ測定した. また各群における生存率を検討した. phospholipase A_2と thromboxan B_2は, 4群において1時間後, 3時間後に有意に抑制された. 6-keto-PGF1_αにおいて4群は3時間後に有意に抑制された. 生存率は, 4群間において4群が最も高かった. CV-4151持続動注法は2群, 3群と同様の治療効果を期待できる一方, 生存率に関しては, 最も高成績を得ることができた.
- 1998-01-01
著者
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