Computed tomography により術前診断のついた閉鎖孔ヘルニアの1例
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概要
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閉鎖孔ヘルニアは,比較的まれな疾患で,術前診断率も低い.今回われわれはcomputed tomography(以下CT)により術前に診断しえた閉鎖孔ヘルニアの1例を経験したので報告する.症例は80歳,女性で,腹痛,嘔吐,右大腿部痛を訴えて来院.閉鎖孔ヘルニアを疑い,骨盤部CTを行ったところ,右閉鎖孔部に一致して腫瘤像を認めたので閉鎖孔ヘルニアと確定し,根治手術を施行した.原因不明の高齢なイレウス患者に対して本症を疑った場合には,早期診断にきわめて有用なCT検査を積極的に行うべきである.
- 一般社団法人日本消化器外科学会の論文
- 1992-04-01
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