胃全摘術後の再建腸管運動について : strain gage force transducer を用いて
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概要
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胃全摘術後の再建腸管運動の病態生理学的解明をするために, 胃全摘犬を作成し, strain gage force transducerで再建腸管運動を経時的に測定した. 再建術式は空腸間置術とRoux-en Y吻合術の2法を行った. 空腸間置術において手術2週間後では間置空腸に発生した空腹期収縮波群の肛門側腸管への伝播は認められなかった. しかし5週間後頃より, 伝播する収縮波群が出現するようになり9週間以降ではほとんどが伝播するようになった. Roux-en Y吻合術では5週間後頃より十二指腸と挙上空腸から同時に空腹期収縮波群が出現した. これらの結果から胃全摘空腸間置術後の再建腸管運動は9週間以降に生理的状態となることがわかった. それまでの食事に十分な注意が必要である. また, これらの変化には壁内自律神経叢の再構築が関与しているものと思われた.
- 一般社団法人日本消化器外科学会の論文
- 1990-11-01
著者
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