Sodium polyacrylate配合oil Bleomycin術前経口投与による食道癌治療 : とくに組織内濃度と組織学的効果について
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概要
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食道癌術前患者36例にoil Bleomycin(oil BLM)30〜90mg+sodium polyacrylate/日を経口投与し,組織内BLM濃度・組織学的効果を投与量との相関から検討した.1.腫瘍内では粘膜側より外膜側に高値を示す例が多く,リンパ節では第4群まで移行し,60,90mg/日群は30mg/日群より,転移陽性群は陰性群より有意に高値を示した(p<0.05).2.原発巣の多くはEf 1であったが本剤単独で60,90mg/日群の3例(2例中分化型)にEf 2aを認め,リンパ節でもEf 2aを3例認めた.3.血中尿中濃度は低値を示し全例に副作用を認めなかった.本療法は経口投与という簡便な方法で長期投与が可能で,術前および種々の併用療法後の維持療法として有用と思われた.
- 一般社団法人日本消化器外科学会の論文
- 1987-12-01
著者
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