胆石再発の病態と治療 : とくに旁乳頭憩室との関連から (<特集>第20回日本消外会総会シンポII 胆石症の再手術をめぐる諸問題)
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概要
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胆摘後困難症の原因としては,胆石の遺残または再発が最も大きな位置をしめている.したがって,胆石の遺残や再発をいかに少くするか,あるいは胆石の遺残や再発にいかに対処するかは外科治療成績の向上のためにきわめて重要な問題である.遺残結石対策は,現在,そこにある胆石をすべて取りつくすことにつきる.いわば現時点での技術論である.一方,胆石の再発は胆摘術後の胆汁流出の器質的,機能的障害を前提としているので,胆汁の流出状況に関する現時点での評価と将来における見通しを含んだ判断が要求される.したがって,胆石の再発は頻度こそ少ないが,そこには胆管結石の外科治療上興味深いものがある.そこで,教室の再発結石例の検討を中心に,胆石再発における旁乳頭憩室の意義について述べる.
- 一般社団法人日本消化器外科学会の論文
- 1983-04-01
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