動圧効果を付加した静圧ジャーナル軸受(第1報) : 傾斜型パッドを用いた場合の理論的検討

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概要

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静圧ジャーナル軸受のポケット内に, 動圧を発生するパッドを付加することによって, 静圧軸受としての特性を損なうことなく, 負荷容量を増大させることを試みた.本報では, パッドとして, 傾斜型のスライダを用いる場合について, パッド上の油膜圧力を式の形で求め, その式を用いて, パッドを構成される動圧軸受, およびパッドを付加した静圧ジャーナル軸受の負荷容量, 回転軸中心の軌跡など, 静特性の計算を行って, 以下のような結果を得ることができた.(1)動圧パッドを付加することによって, 静圧ジャーナル軸受の負荷容量の増大を図ることができる.また, この効果は, 偏心率が大きいほど著しい.(2)偏心角は, 静圧効果のみの場合より小さくなる.(3)パッドによる負荷容量の増加分を大きくするには, すきま比を1.5〜1.8とし, パッドのアスペクト比L/Bを大きくする.
公益社団法人精密工学会の論文
1982-09-05

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