のこのゆがみ検査法の考察
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概要
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現場的なのこのゆがみ検査法はのこの先端を上方にそらせて観測しており, 感度が非常に良いので, その原因を幾何光学に基づいて検討した.のこの両端を支持し, ゆがみの中央に集中荷重を加えて曲げる.この状態ののこ面をスリット光源により照明し, のこ面により結像された光源像の数を観測する.のこを上に凹になるように曲げると, 検査感度はたわみの増大と共に直線的に増大する.たわみに最適たわみがあって, このたわみで感度は最高となる.のこを曲げることによりのこ面の法線方向の変化が支点の近傍で大きく, 最大たわみの近傍で小さいためである.現実に実施されているゆがみ検査法は光源の幅が広いが, 最適たわみの条件で観測しているので, 高精度なゆがみ検査が可能となる.
- 公益社団法人精密工学会の論文
- 1981-06-05
著者
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