長方形静圧空気スラスト軸受の最適設計
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概要
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長方形静圧空気スラスト軸受の最適設計法を理論的に論じた。この形の軸受は直進精度が良いばかりでなく、大荷重に耐え得ること、より狭い空間に収まることなどの点で精密工作機械のガイドウェイに適している。しかし、軸受に関する理論解析は森らの理論を除いてきわめて少ない。本研究では、通常の使用で要求される大気圧の5〜6倍という比較的高い供給圧力に対応するため、空気の圧縮性を考慮して、軸受内の空気の圧力分布と流量を理論的に解析した。非圧縮性流体の圧力分布から変換される空気の無次元の平均圧力の概念を導入し、すきま内の流量は形状定数と呼ぶ定数に比例することを示した。研究の結果として、負荷容量、剛性、オリフィス絞り径と軸受すきまの最適関係を単純な式と使いやすい図にまとめた。
- 公益社団法人精密工学会の論文
- 1981-05-05