鏡面加工の平滑化に対する落槌試験の常温流動による解釈の可能性(第1報) : 鏡面加工の塑性流動に対する常温流動による推論の可能性
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概要
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落槌試験の常温流動でもって, 鏡面加工の塑性流動が実験的に力学的に推論されること, したがってこの常温流動でもって鏡面加工での減寸と平滑化の可能性が導かれうることが述べられる.すなわち, 落槌試験の方法の妥当性は力学的に裏付けられるものであり, そして力学は, この実験法が材料の特性を見い出すのによりよく適していることを示している.この力学とこの実験とから, 材料の特性の一つとして, ある条件の範囲内で, 破壊のない常温流動があることが示される.落槌試験の方法と対比させた動摩擦の実験により, 鏡面の粗さの所での塑性流動の条件の範囲が, その常温流動の条件の範囲と相対的にほとんど一致する.したがって鏡面の粗さの少し大き目の所で, 上記の常温流動と相対的に同じ条件の範囲内で加工をすれば, 凝着してむしれは考えることなしに, 減寸と共に平滑化が行われ, 鏡面加工が出来るものと思われる.
- 1981-02-05