平面形磁性接点ばねの負荷特性
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本論文は平面形磁性接点ばねの姿勢の安定性を論じたものである。このばねは可動片が平行に移動し, 安定な接触状態が実現される陣ジンバル性を持つ反面, 回転剛性が小さいため, 負荷特性は負荷力の位置変動, すなわち偏心によって影響を受けやすい。ここでは可動片を3自由度モデルと考え, 固定接点と平面接触する条件を求めたその結果以下のことが明らかになった。(1)回転剛性が大きい程安定な接触状態が得られる。(2)回転剛性が小さい場合には, 偏心が大きくなると磁束の集中によるモーメントの影響が大きく, 負荷点の変動が著しい。このとき, 可動片に作用する力は分布荷重として取扱う必要がある。(3)励磁状態での負荷特性を求め, 実用上安定な接触状態が実現される許容偏心量を求めた。その結果, ε=0.12であった(ε=ΙeΙ/d : e;偏心量, d;固定接点の直径)。
- 公益社団法人精密工学会の論文
- 1980-05-05
著者
-
石野 喜信
日本電信電話公社武蔵野電気通信研究所
-
奥川 守文
日本電信電話公社横須賀電気通信研究所
-
石黒 銀矢
日本電信電話公社横須賀電気通信研究所
-
石野 喜信
日本電信電話公社横須賀電気通信研究所
-
石黒 銀矢
電電公社横須賀電通研
関連論文
- 引張圧縮定常ランダム荷重による疲れについて : 第2報,累積損傷に及ぼすひずみ時効およびひずみ速度の影響について
- 引張圧縮定常ランダム荷重による疲れについて : 第2報, 累積損傷におよぼすひずみ時効およびひずみ速度の影響について
- (6) 引張圧縮定常ランダム荷重による疲れについて : (a) 引張圧縮定常ランダム荷重による疲れについて(第1報, 第2報) : (b) ランダム荷重による疲れ寿命へのパワースペクトルの影響について
- ニッケルめっき薄板ばね材料の共振疲労挙動
- 平面形磁性接点ばねの負荷特性
- 定常振動時の接点間相対運動に及ぼす接点ばね形状の影響