頸部切開に縦隔鏡を併用して摘出した縦隔内副甲状腺嚢腫の一例
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概要
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背景:副甲状腺嚢腫は通常,前頸部腫瘤として見つかり,縦隔内のものは稀である.症例:症例は,44歳男性.胸部X腺写真上,気管の左方への偏位が認められ,胸部CTとMRIを撮影したところ,甲状腺右葉下極から気管右外側に沿って中縦隔に至る60×25×20mm大の嚢腫を認めた.胸骨上縁においた約5cmの皮膚切開と縦隔鏡にて摘出した.嚢腫内容液の副甲状腺ホルモンは2930pg/mlと高値を示し,病理組織学的に副甲状腺嚢腫の診断を得た.結論.頸部切開のみでは摘出困難と思われる縦隔内副甲状腺嚢腫に対しては,開胸や胸骨正中切開を選択する前に,縦隔鎮も検討すべきと思われる.
- 特定非営利活動法人日本呼吸器外科学会の論文
- 2004-03-15
著者
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寺田 泰二
市立長浜病院呼吸器科外科
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上林 孝豊
市立長浜病院呼吸器科
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大野 暢宏
市立長浜病院 呼吸器外科
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大野 暢宏
長浜市立長浜病院 呼吸器外科
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寺田 泰二
市立長浜病院 呼吸器外科
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大野 暢宏
市立長浜病院 呼吸器外科
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大野 暢宏
市立長浜病院
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