長期生存の得られた非完全切除胸腺癌の1例
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概要
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症例は26歳男性,咳嗽を主訴として受診した.胸部CTで前縦隔腫瘍を指摘され入院,CT下生検では浸潤型胸腺腫の診断であった.腫瘍摘出術,及び右上葉部分切除,中葉切除,心膜部分切除施行したが,前縦隔,右肺門に腫瘍が残存,心嚢液中にも腫瘍高腫瘍細胞を認め,非治癒切除となった.術後病理では未分化型胸腺癌の診断であった.術後,CDDP+ADR+VCR+CPAによる化学療法を2コース行い,更に50Gyの放射線療法を行った.現在,術後6年を経過しているが無再発生存中である.
- 2002-03-15
著者
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塩野 知志
山形県立日本海病院呼吸器外科
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塩野 知志
山形県立日本海病院呼吸器外科・心臓血管外科
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保坂 淳
慈山会医学研究所付属坪井病院
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島貫 隆夫
山形県立日本海病院外科
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保坂 淳
山形県立日本海病院呼吸器外科・心臓血管外科
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島貫 隆夫
山形県立日本海病院 胸部外科
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島貫 隆夫
山形県立日本海病院
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