摂食行動障害を有する女子大学生の心理的特性 :パーソナリティ特性,自尊感情,アイデンティティ達成感覚について
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概要
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女子大学生304名を対象とし, 摂食行動障害を有する学生のパーソナリティ特性, 自尊感情, アイデンティティ達成感覚, むちゃ食い, 排出行動の実態を明らかにするため, NEO-FFI, 自尊感情尺度, EPSIの3下位尺度, 排出, むちゃ食い項目, EAT-26からなる質問紙調査を実施した. 対象群をEAT-26得点の重症度別に正常群, 中度障害群, 重度障害群の3群に分け, さらに21名の臨床群を加えた4群でパーソナリティ特性, 自尊感情, アイテンティティ達成感覚得点を比較した. その結果, 中度, 重度障害群は, 正常群より高い神経症傾向と低い自尊感情を示したが, 外向性, 調和性は臨床群ほど低くなかった. 信頼性, 自律性は重度障害群が正常群よりも低く, 同一性は重度, 中度障害群が正常群よりも低かった. また, 下剤ややせ薬を使用する排出行動は学生全般に広がっており, このような心理的特性, 実態を考慮したEDの予防的介入が重要と考える.
- 2005-01-01
著者
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