航空医学専門医の教育
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概要
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アメリカ合衆国には23の専門別委員会があり, これらの1つが予防医学である. 予防医学は3つの分野に分かれており, 1.航空医学, 2.産業医学, 3.公衆衛生, または一般予防医学である. 予防医学専門分野は, 生物統計学, 疫学, 保健サービス行政と環境衛生を含む必須研修がカリキュラムの中心となる. これらに加えて, 研修1年目には関連科目があり, 2年目になると臨床ローテションがあり, 特に眼科, 耳鼻科, 循環器科, 呼吸器科, 脳神経科の組み合わせに加えて民間パイロットレベルの訓練や修士学位取得に必要な論文も要求される. 3年目には航空医学専門医は, NASAや国立研究所や私立の施設において, フルタイムの航空医学の実地訓練を受ける. 現在までに40人以上の医師がWright State Universityにおいて航空医学の訓練を受けた. これらの中には日本, オーストラリア, 台湾, カナダそしてメキシコの医師が含まれている. Wright State Universityでは大学教授等によるカリキュラムに加えて, アメリカ空軍や海軍によって行われるものが含まれる. Wright State Universityの教育コースには, アメリカ陸軍, 海軍, 空軍から士官を受け入れる特権を与えられている. このWright State Universityのコースの大部分の後援はNASAによってなされており, 宇宙に関する問題も重要な題目となっている.
- 1985-03-01