新たに開発されたnon-NMDA拮抗薬はカイニン酸誘発痙攣を起こしたラット脳の糖代謝を修飾する
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概要
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新しいnon-NMDA拮抗薬であるYM90Kをカイニン酸誘発痙攣をおこしたラットで2-デオキシグルコース(2-DG)法を用いて検討した。海馬の興奮性経路であるtrisynaptic pathwayのうちYM90KはSchaffer側副路を選択的にブロックし,カイニン酸投与7日後の組織所見ではCA1-2の細胞を温存させ,一方,コントロール,およびMK-801グループでは同側副路はブロックされず結果としてCA1-2の錐体細胞は脱落した。本研究においてYM90Kの神経細胞保護作用を示すと共に,2-DG法がカイニン酸誘発痙攣の初期の病態を示す方法として有用であった。
- 1997-03-01