研究から実践へ : 労働環境改善における研究機関の役割
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概要
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将来の労働生活と社会からのすべての徴候は全体として, 環境保健および産業保健分野での研究の重要性が増大してきていることを示している. このような研究が最善のインパクトを与えるためには, 明確な優先度を提示した最も適切な健康価値に基づいた確固たる政策によって導かれること, 予防的な効果をめざした行動に向けられること, さらに高いモチベーションを持った研究者の能力を用いて実施されることが必要である. 研究者は, 十分な実施能力や設備をもった調査機関により充分な援助を受けるべきであり, また調査結果を求めている者との緊密な連絡をもたなければならない. こうしたことにより, 研究の成果が, 実際の作業環境に容易に適用されることになろう. もし, これらすべての条件が満たされれば, 私たちは効果を期待することができる. 私たちは皆, この興味深い努力への参加を求められている.産業医科大学の13年以-ヒにわたる活動が私たちすべてにとり, 最もすばらしい実例であったと述べることができることは私にとってこの上もなく嬉しいことである.産業医科大学の過去に対しあたたかな祝辞を述べるとともに, 将来の大いなる成功を祈る
- 産業医科大学学会の論文
- 1992-06-01