東洋の哲学と現代科学 : 宇宙論の視点から
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概要
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いわゆる聖賢と呼ばれる人びとによる直接的認知を基礎とする東洋の科学や哲学は、論理と実証を基盤とする西洋近代科学の考え方とは一見、相容れないもののように考えられてきた。しかし、かりに真理が一っであるならば、西洋近代科学と東洋伝承科学とは同じ頂きを目指す二つの道である可能性がある。本論では、インド伝承医学アーユルヴェーダの示す世界観と現代科学の宇宙論とを比べ、両者の関係性について探る 存在について、生命について、そして自分たちの意識そのものについて知りたいという欲求は、古今東西、常に人類とともにあり続けた。そして、この問いに対するアプローチの仕方として、西洋文化圏は通常の物質レベルにおける科学を発展させ、東洋の文化圏は主として意識のレベルでの哲学、または科学を発展させてきたといわれている。
- 2005-03-01