美術教育における写真活用の一考察 : 北御牧村写真プロジェクトから
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概要
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今日,図画工作・美術科の授業ではデジタルカメラの普及と共に写真を使った実践が増えてきている.指導要領では表現の活動として扱われているが,この写真を,表現手段としてではなく,「撮る-見る-語る」の一連の鑑賞活動として捉え直したときに,写真実践は自己および外界を認知していく学習の有効なツールとしての活用が提案できる.それは,写真実践を通して,自己を取り巻く社会の事象,自然の美しさ,また,日頃気に留めないような事柄や,視覚化しにくい文化なども写真に置き換え目に見える形として提示できるからである.よって,美術のみならず自国の文化を大切にする教育に於いて,また生き方を考える学習に於いて効果的な手段として大いに活用したい.本論では筆者が企画した長野県北御牧村で行われた写真プロジェクトをもとに,美術教育の視点から教育における写真の役割を一考察として述べていく.
- 文教大学の論文